硝子体注射

硝子体注射は、主に加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病黄斑浮腫の患者様に行われます。
これらの病気は、いずれも黄斑部(網膜の中心で、物を見るのに重要な視細胞が集中している部分)に異常をきたします。具体的には、黄斑部に新生血管が生じたり、網膜の腫れなどの症状を認め、これらを放置すれば重篤な視力低下を引き起こすこともあります。

これらを発症する要因として、体内に存在するとされるVEGF(血管内皮増殖因子)が関係しているということが知られています。そのため、このVEGFの働きを阻害するとされる抗VEGF薬による硝子体注射を行うことで、上記でみられる症状の改善を図ります。

硝子体注射を始めるにあたっては、まず麻酔薬を点眼します。
そして眼球の表面を消毒した後に白目の部分に向けて注射を打ちます。
施術時間に関しては、数分で終了しますが、注射自体は複数回必要となることが多く、一定の間隔を空けながら通院いただくことになります(回数については、疾患や程度によって異なります)。

硝子体注射の合併症としては、ごく稀ではありますが、注射を打った箇所から眼内に細菌が侵入し、細菌性眼内炎を発症する場合があり、発症すると重度の視力障害をきたす恐れがあります。
そのための感染症対策として、注射後は抗菌薬の点眼を3日間程度打つ必要があります。
その他にも硝子体注射に伴って起こり得る合併症や注射に際しての注意事項はいくつかありますが、これらにつきましては注射を打つことが決まった時点で、医師もしくは医療スタッフから患者様にご説明いたします。

硝子体注射